やる気とは?
多くの人は「やる気ないから・・」「やる気になれば・・」と実にあいまいにこの言葉をつかいます。
やる気とは「人生を積極的に生きるためのエネルギー」と当サイトでは定義してます。
もっと突き詰めるとやる気には「本能による動機づけ」と「理性による動機づけ」があり、
それぞれに、「内発的」「外発的」「短期的」「長期的」の4種類が掛け合わさってできています。
自分の「今やらなくてはいけない事」に対して
思うようにやる気が出せないのはなぜでしょう?
それは、私達が「認知」「感情」「行動」を
無意識のうちに脳のプログラムに委ねてしまっているからです。
本能による動機づけは生きている以上、誰でも当たり前に持っています。
本能による動機づけは主に感情と生きるためのメリットによって左右されます。
外
部
刺
激
|
⇒ |
本能による動機づけ |
本能 感情 |
⇒ |
脳 |
⇒ |
やる気 |
⇒ |
行動 |
生きるためのエネルギー
(人間としての欲求・欲望) |
快楽か苦痛か
メリットかデメリットか
反射的に判断 |
やる気ホルモン
分泌の有無は
はっきりしている |
理性による動機づけは、
「どのような動機づけ」で「どれ位持っているか?」によって人それぞれ異なります。
また、刻々と移り変わる日常において、
外部からの刺激に影響され常に増えたり減ったりしています。
外
部
刺
激
|
⇒ |
理性による動機づけ |
理性 認知 |
⇒ |
脳 |
⇒ |
やる気 |
→ |
行動 |
思考 |
過去の経験や価値観によってできた
プログラムによって動機づけを決める |
やる気ホルモンは
時と場合によって
出たり、出なかったり |
興味や意欲が湧き、自然に行動するには、
“自分”で新しいプログラムに書き換える努力が必要です。
認知、感情、行動の悪習慣を断ち切り、
外部から影響されない動機づけを手にしましょう。
本能と理性の動機づけをうまくコントロールすることが、
やる気を手に入れるカギとなるからです。
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やる気には2種類の領域の動機付けが存在します。
(1) 内発的動機づけ |
実行しようとしている事に対して興味がある ←内発的
外からの報酬などに依存しない。
行動や学習への意欲が内部から発している状態
内発的動機付けとは「好き」です。
「実行しようとしている事に対して興味がある」
これが内発的動機付けです。
試験を受ける場合、試験勉強そのもののに、
やる気を起こさせる力があることを、
心理学では内発的動機付けといいます。
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(2) 外発的動機づけ |
実行するに見合う報酬(栄誉、お金、快感など)がある←外発的
やる気を起こさせる為に、
外からの報酬を与えて動機付けを高める方法
外発的動機付けとは「報われるもの」の事をさします。
試験の場合だとパスした時に得られるご褒美などもそうです。
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外発的動機は比較的簡単に見つけることができますが、
内発的動機がなければ長続きしません。
「勉強」や「仕事」そのものを好きになることは、
なかなか容易ではありませんね。
しかし、感情のコントロールや行動のスキルによって
嫌いなものも好きになることは可能です。
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絶えずやる気を出し続けるには、
内発的動機と外発的動機が合わさることが理想です。 |
やる気には2種類の長さのやる気が存在します
(3) 短期のやる気
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「ある作業」が課されたとき、それをやり遂げる必要なやる気です。 |
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(4) 長期のやる気
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毎日起きた時から寝る時まで死ぬまで絶えず出続けているやる気です。 |
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短期と長期の両方が合わされば毎日は充実感に満ち溢れるようになっていきます。
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絶えずやる気を出し続けるには、
「短期のやる気」と「長期のやる気」の両方が
バランスよく合わさるが一番ベストな状態です。
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※以下からは、それぞれのやる気の種類をより分かりやすくする為に
「本能のやる気」「理性のやる気」「内面的やる気」「外面的やる気」「短期のやる気」「長期のやる気」
と省略させていただきます。
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ここまでのおさらい
やる気になるベストの状態は
「本能のやる気」×(内面的・外面的やる気)+(短期・長期やる気)
+
「理性のやる気」×(内面的・外面的やる気)+(短期・長期やる気)
が合わさったときです。
また、「本能のやる気」と「理性のやる気」のバランスも重要です。
問題は、今まで
・本能に委ねていた「本能のやる気」と、
・過去の経験や価値観によってプログラミングされた「理性のやる気」を
いかに “自分”で新しいプログラムに書き換えるか?です。
ここまででやる気に対する思考障害の一部が取り除けたのではないでしょうか?
引き続き思考障害ウイルスを取り除いてきましょう。
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やる気に対する思考障害とは?
やる気を妨げているのは自分自身
感情障害と思考障害のちがい
これは次のページの感情障害が原因のように思われるかもしれませんが、
これこそが思考障害なのです。
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やる気の鍵
人生の鋳型(いがた)ともなる「本能のやる気」と「理性のやる気」を
常にやる気が出るものに作り変えることがやる気の鍵となります。
鍵を手に入れれば「人生を積極的に生きるためのエネルギー」はあなたのものです。
やる気の鍵にはさまざまな種類があります。
多ければ多いほどあなたの成功は現実のものとなります。
(ここでいう成功とはあなたが送りたい人生のことです)
→詳しくは第4章(檻から出るには?)をご覧ください。
どのようにしたらやる気が出るカギを手に入れられるの?
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根性や精神力を使うのではなく、この章の脳について理解したうえで、
「感情をコントロールする方法」と「行動スキル」を身につけましょう。
やる気の鍵(1) 思考・感情・行動のバランスの鍵
思考と感情と行動は密接に関係しています。
思考、感情、行動のどれか一つに障害が起きれば、
それは別の2つにも影響を及ぼします。
3つのスキルを同時に高めていくことにより、
やる気の鍵が手に入るのです。
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【一度っきりの人生なのに・・・】
今の最低限の生活を守るために、好きではないことばかりしてないですか?
「そんなこと言われたって、成功する人は生まれつき金持ちだったり頭が良いからだよ・・・」
「私は学生のとき勉強しなかったので、今さらやる気になるのは無理だと思います・・・」
そんなことはありません。脳の能力は誰でも同じです。
今のそのようなネガティブな考え方を変えて、
「本能のやる気」と「理想のやる気」を上手にコントロールしましょう。
そして、思考、感情、行動の障害を取り除いてやれば
やる気が出る鍵は誰でも必ず手に入ります!
やる気が出るカギを手に入れれば、成功が手に入る!
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鍵を手にすれば、あなたの「普段の意識」が変わってきます。
意識が変わると「行動」が変わり、行動が変わると周りが変わります。
周りが変わり始めた時点で、あなたは成功を得ることを確信するはずです。
(ここでいう成功とはあなたが送りたい人生のことです)
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人生はやる気しだい
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根や
あな
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やる気を発揮するには想像してみる |
やる気が発揮されれば、下のような悩みからも開放されます!
・常に忙しい。自分がやりたい事をする時間、友人と会う時間すらない・・・
・お金や仕事のために、自分の人生を捧げているような気がする・・・
・毎日不規則な生活で、お肌も身体の調子も以前に比べて悪い・・・
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なぜ、人は上のような状況に陥ってしまうのでしょうか?
今までやる気の出し方、使い方を学ばなかった為に、
無駄にやる気を浪費してきたのが原因かもしれません。
あなたのやる気が発揮されている状態を想像してみてください。
一度、この画面から目をはずし
リアルに以下のようになった自分を想像してみてください。 |
・めんどくさい事も直ぐ片付けて、余った時間を大好きな趣味に費やす姿
・不安や失敗を恐れずに、とりあえずすぐ行動する習慣を身につけた姿
・やる気がアップしたおかげで、日々努力し、夢や目標を達成したあなたの姿
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やる気が発揮されれば、今想像したことは実現可能です。
あなたの人生(健康・経済状況・時間的余裕・仕事・人間関係・異性との関係等)は
すべてやる気次第なのです。
なぜそんなに大げさに言い切れるのでしょうか?
やる気が発揮されるようになれば、
誰でも自然に4つの習慣が身につくからです。
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やる気についての5つの誤解 |
まずは、やる気に対しての誤解に気づきましょう
1.やる気がある・ないは、生まれつきではない
自分はやる気が出にくいタイプの人間だから・・・
とあきらめてませんか? それは間違えです。
やる気のある人はやる気を出す仕組みを知っている、
または自然に仕組みを身につけている人です。
あなたもやる気を出す仕組みを理解し活用さえすれば、
高い生産性を継続して上げることができます。
2.やる気は根性を出したり、気合を入れるとは一緒ではない
やる気は気合や根性で出すものと思っている人がいますが、それは誤りです。
脳がやる気をセーブしている事を知らない為、
追い詰めてのみ、やる気が出せると勘違いしているのです。
脳はあなたに「ダルい」「限界だ」という信号を送り、
やる気を出すのを渋っています。
脳について理解すれば、毎回自分を無理やり追い詰めなくても
やる気は出せるようになります。
3.やる気は作業に取りかかる前に満タンにしておくものではない
私達が、日々やらなければいけない「作業」のすべてが好きという人は稀です。
そういう場合、やる気は作業を始める前から準備しておくものでもありません。
確かに作業に始める前に気合十分というのも大事です。
しかし、それは上で述べた内発的動機付けと外発的動機付けが
合わさっているタイプの人のみです。
やる気や自信は行動する事でついていきます。
やる気が出るまで行動しないという人はいつになっても行動できません。
「作業興奮」というメカニズムによって
徐々にやる気を高めていくことをお勧めします。
「やる気を出してから作業する」のではなく、
「作業しながらやる気を出す」です。
→詳しくは第3章へ
4.「作業に取り掛かれない障害がある」は間違い
「作業に取りかかる事自体が難しい!」
という方はその障害が何なのかを見極めましょう。
その障害がうやむやになっている為、
やる気を出すことがドンドン難しくなってしまうのです。
作業に取り掛かることを難しくしているのは
“思考・感情・行動”の何れかです。
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作業に取り掛かかれない原因は以下の3つに分類することができます。
1.その作業をすることに“意味”を持たせない思考障害がある。→ 本項
2.その作業をすることに“楽しさ”を感じさせない感情障害がある。 → 3の2
3.その作業をすることを“難しく”させている行動障害がある。 → 3の3
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これらの「思考」「感情」「行動」はそれぞれが強く影響しあっています。
どれか一つがマイナスであれば、ほかの二つにもマイナスの影響を及ぼします。
よって、すべての障害を同時に取り除くことが重要です。
5.「やる気を出す = 結果は得られる」わけではない
多くの人は、以下の2点を知らないため
(脳との契約を打ち切られ)やる気が出なくなってしまってます。
@やる気を出すべきところに集中させないと結果はいつまでたっても得られない
注意 自己満足な作業と成果を出す作業を見極める
たとえば、参考書の内容をたくさんの蛍光ペンをつかって
マイノートに書き写すなど、一通のメールにやたらと時間を費やす
これらは時間を浪費する自己満足な作業です。
1ページ完成した時点で疲れてしまうでしょう。
Aやる気は出した結果は少し遅れてついて来る
これらの事を知らずにやる気を出すことは危険です。
結果がついて来ないのでドンドンやる気が出ない悪循環に陥ってしまいます。
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やる気を出す脳の特質 (認知の脳と感情の脳の関係) |
脳によって生まれるやる気
ここではあなたとあなたの脳を別にして考えてください。
私たちはやる気なくして前に進むことはできません。
しかし厄介なのは、やる気はメンタリティに大きく左右されることです。
不安や怒りなどの感情で気分が適していなければ、やる気は出ません。
気分を意識的にコントロールできればとは、誰もが考えることです。
気分(感情)をコントロールし、やる気になるには
「脳に刺激を与える」ことで可能となります。
私たちのやる気は脳からホルモン分泌というかたちで出ます。
身体の一部である脳は、本能や感情に絶えず影響を受けています。
脳にやる気を出してもらうには脳の特徴を一度理解しましょう。
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あなたの脳はやる気を節約している
脳がやる気を節約している例えとして、
海外旅行に行ったときを想像してみてください。
現地のお金の相場感覚が分からず・・
最初は買い物を極力控え、欲しいと思ったものも買わず・・・
最後の空港の免税店で全予算を使い切るという行動をとったりします。
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その時の「財布」は「脳」であって、「お金」は「やる気」といえます。
脳は先がよめないものには、やる気を出し惜しみするクセがあるのです。
脳に「やる気」を出してもらうには、「どれだけ買い物をしていいか」
「どれだけやる気を出せば物事が完遂するか」をはっきり提示する必要があります。
あなた |
契約のもとに交換 |
あなたの脳 |
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作業量の提示 →
ゴールの提示 →
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← やる気 |
【重要:脳との信頼関係を大切に!】
その後に脳に「やる気」を出してもらった以上、こちらも約束は守るということです。
やり遂げたという結果と自信を積み重ねを習慣化していくことがやる気を保つ上で大事です。
【注意】 財布(やる気)の中身がゼロになることが脳にとって一番恐怖
あなたが提示した期限内に作業(仕事や勉強)を終えないと
脳との次回の交渉に悪影響を及ぼします。
「諦めた」、「これだけしかできなかった」という失望感(ヘコみ)は
脳にとっては契約違反だからです。
大それた計画を打ち立てるのではなく、
「決められた期限内に作業を完了する」という小さな成功実績を重ねて
取引先である脳との信頼関係を築きましょう。
脳が失敗を恐れるのは生き残るため
あなたのやるべき事の量が「やる気」の供給量を超えている
私たちの「脳」は、他ならぬ私たち自身の脳です。
なのに、なぜ「脳」は「私たちがやる気が必要と思う物事」に対して
やる気をくれないのでしょうか?
「やる気」の源は脳の中にあるドーパミンとノルアドレナリンという神経科学物質です。
それらのホルモンは無限ではないからです。
やる気を司る脳は、一般に考えられているよりも、はるかに人間の本能に忠実です。
本能に忠実という意味は、
生物個体として生き延びること以外にはあまり頓着しないということです。
子供のように「やる気」の管理能力が未発達な場合、
「やる気」がみなぎっている時には疲れを全く見せず、活力に満ちています。
しかし、一度「やる気のスイッチ」が切れてしまうと、
急にバタッと死んだように寝入ってしまいます。
本能の内発的やる気 |
子供(感情) |
やる気のスイッチ無し |
子供の脳 |
楽しい →
気持ちいい→
おもしろい→
|
交渉無しで即交換 |
← やる気 |
しかし、大人の場合はそうはいきません。
大人は日常生活のあらゆる場面において、
常にやる気を安定して出し続ける必要があるからです。
本能の内発的やる気 VS 大人の脳 |
大人(感情) |
やる気のスイッチ |
大人の脳 |
楽しい →
気持ちいい→
おもしろい→
|
|
← やる気 |
本当に出す価値があるか疑う |
脳がやる気を供給できない状態なのに、
大人が休憩もせずに勉強・仕事を続けた場合、
慢性疲労症候群になったりうつ病になったりしてしまいます。
よって脳は「やる気を出した場合、本当に見合うリターンがあるか?」を重要視します。
本能の内発的やる気 VS 大人の脳 |
大人(感情) |
やる気のスイッチ |
大人の脳 |
楽しい →
気持ちいい→
おもしろい→
|
|
← やる気 |
たとえ楽しいや気持ちいいという
感情が得られるとわかっても
常に枯渇するのを警戒し出し渋る |
私達健常者のやる気は脳によって統率されています。
(躁病などの精神障害を抱えている人は別)
脳にとって最大の恐れは「やる気タンク」が
空になって死のリスクにさらされる事です。
あなたがやる気を出そうとしても、
意のままにはならないのは脳がやる気を管理しているためです。
大人の脳でも「やる気」の供給を完全にストップさせてしまう
私たちは脳に「勉強・仕事の作業が達成できるという見通し」を提示し、
「やる気」を供給してもらうわけですが、
ときどき私たちは脳を裏切ってしまうことがあります。
たとえば、いつも以上にがんばって試験勉強したのに点数が予想以上にひどかった・・
せっかくがんばってプレゼンの準備をしたのに上司に駄目だしを喰らった・・など
あなた |
やる気のスイッチ |
大人の脳 |
疲れ →
失敗 →
|
|
← やる気 |
こういった場合、脳は
「あれほどやる気を用意したのにその結果はなに?もうやる気は出してあげない」
となります。
あなたと脳の信頼関係が崩れ、脳はやる気をロックしてしまいます。
脳にとっての最大の失敗は、
やる気を出したのにそれに見合う成果、結果がでないことです。
脳は失敗を恐れるあまり「やる気」を私たちの意のままにはさせてくれないのです。
ーーーーーーーーー
【原因1】
一つ目の原因は、本当に心身ともに疲れきっていて
脳がやる気を出したくても出ないオーバーヒートの状態です。
この場合は無理をせずに寝ることをお勧めします。
【原因2】
もう一つの原因は、「凹む」「スランプに陥る」と表現される状態です。
ーーーーーーーー
脳は簡単すぎても、難しすぎてもやる気を出さない
「脳」は達成感にこだわります。
グラフ
x やる気達成感
y 難易度
脳は本能に忠実で、メリット、デメリットに超うるさい
勉強や仕事に対して、脳にやる気出してもらうには、
「どのくらいの作業量」かを提示する以外に
脳に「やる気を出すことのメリット」を提示して、
その見返りにやる気をもらうことも必要となります。
私たちの脳にとって何がメリットとなるのでしょうか?
それは報酬、評価、承認です。
3つすべて揃っていればスムーズに交換できます。
理性の外発的やる気 |
メリット(思考) |
交渉してから交換 |
あなたの脳 |
報酬 →
評価 →
承認 → |
|
← やる気 |
脳はメリット、デメリットのなかで
「より良く生きる」ための物事に対して一番敏感です。
メリット、デメリットなかでも
「脳」はよりよく生きるためのメリットとデメリットにこだわります。
脳はよりよく生きるために「生物としてのメリット」に反応し
反射的にそれらを得ようとします。
また、震災時のパニック行動からもわかるように
脳はよく生きるために「生物としてのデメリット」に反応し
反射的にそれらを避けようともします。
私達がパニックの際、理性を失い本能的、感情的になってしまうのもそのためです。
「よりよく生きるため」のメリットと「報酬」、「評価」、「承認」をくっつけて
脳に提示すれば、さらに簡単にやる気を出させることができます。
本能の内発的やる気 |
メリット(本能・感情) |
|
あなたの脳 |
より良く生きる為の物事→
モチベーター※ |
|
← やる気 |
(1) 実行しようとしている事に対して興味がある
(2) 実行するに見合う報酬(栄誉、お金、快感など)がある
(3) 現実性のある明確な目標がある
「興味」「報酬」「目標」の3つに「より良く生きる為のメリット」をくっつけて提示する!
「より良く生きる為のメリット」とは何でしょう?
キーワードは「生きるための欲望」です。
理性の外発的やる気 + 本能の内発的やる気 |
思考・感情 |
やる気・行動 |
あなたの脳 |
報酬
評価
承認
+
(より良く生きるための欲望)
メリット・デメリット |
|
← やる気 |
感情
快の感情、不の感情、両方にやる気を出す。
脳は快の感情をもっと得ようとし、不の感情をもっと減らそうと、やる気を出します。
感情を揺さぶることによって本能にアクセスできる
脳は意外と騙されやすい
「脳」は意外とダマされやすい器官です。
脳科学の実験でも、脳が意外なほど簡単にダマされることが立証されています。
あなたにもこんな経験ないですか?
脳が簡単にダマされる例:
人生ゲームや桃太郎鉄道ゲームなどの所詮バーチャルだけど
他のゲームに比べ、かなり本気になってる自分がいる・・・
おもちゃのお金を使ったゲームなのに真剣に勝負にこだわってしまうのは、
私たちの脳がバーチャルなお金にダマされている証拠です。
内発的やる気 + 外発的やる気 |
感情 |
+ |
思考 |
→ |
やる気のスイッチ |
← |
脳 |
楽しい
気持ちいい
おもしろい
|
報酬
評価
承認 |
|
やる気 |
ゲームで勝てる ⇒ バーチャルだろうがリアルだろうが脳は関係ない |
大学生、アマ砂糖の実験例
それでは、なぜ脳はカンタンに騙されたのでしょう?
理性を失い欲望と感情に支配されていたからです。
脳は私達が普段使うことばと体の動きに密接に関係している
脳→感情←言葉
脳→感情←身体の動き
言葉は思考と感情の橋渡しの役目を果たします。
あまり知られてはいませんが言葉や身体の動きは感情の増幅器です。
私達は知らず知らずに自分言葉によって自分の感情を強めているのです。
健常者の場合 |
認知 |
→ |
言葉にすると
意味が増す |
楽しい
気持ちいい |
↑ |
|
↓ |
行動 |
← |
感情 |
楽しい
気持ちいい |
楽しい
気持ちいい |
ここではそれぞれが相互に影響しあっている事のみを理解してください。
どのようにそれぞれにアプローチするかについては第二章、感情のコントロールをご覧ください。
それぞれの言葉を口にすると、それぞれのな思考・感情が強くなり、それぞれに見合った行動をとる |
認知 |
→ |
感情 |
→ |
言葉にする |
→ |
感情 |
→ |
行動する |
思考
物事のとらえ方 |
楽しい
気持ちいい
面白い
怖い
不安
憎い
|
意味を強まる
正当化される
意味づけされる |
思考・感情に
見合った
行動をとる |
↓ |
感情が増大する |
脳は好きと判断するとやる気が出る。
「本能のやる気」と「理性のやる気」を組み合わせる
私達が何も考えず、無意識の状態下では、
脳は本能を基準に「好き」や「快楽」と判断します。
脳は、「気持ちよい」「楽しい」と察知すると
ドーパミンというホルモン物質を分泌します。
こうした現象を「脳の快楽報酬」と呼びます。
脳は常により多くの快楽報酬を欲しがり、
それを求めて、さらによく働くようになるのです。
やる気を出したければ⇒
脳の習性を応用し、脳がやる気を出してしまうように誘導すればいいわけです。
バーチャルのお金と知ってて、本気になるのは達成感が味わいたかったから。
本能が欲しい楽しい、気持ちいいの快感情は達成感を味わえば得られる
2つの脳が騙された事例からもわかるように、
あなた |
やる気のスイッチ |
脳 |
達成感 →
|
ON |
← やる気 |
本能 |
|
|
理性 |
|
|
達成感は、理性、本能共通して脳からやる気を出させることができる。
理性のやる気に火をつける → キーワードは達成感
達成感を得るにはを意識し、考える
私達人間は本能以外に理性を持った生き物です。
達成感を味わうということは、それ以前に報酬、評価、承認がなされたことを意味するからです。
■達成感による「快感」がすべてを「やる気」に好転させる
「仕事を楽しめば楽しむほど、脳は活性化し仕事の成果に直結する」
具体的には、「気持ちよく快感を感じるようにすればすべてがうまくいく」そうです。
そのためのキーワードの一つは「達成感」でしょう。
「勉強・仕事を楽しみながら頑張る ⇒ 成果が出る ⇒ 達成感を感じる ⇒ モチベーションが上がる ⇒ より仕事を頑張る」
好循環を自分の中に作り出す事ができれば、「思いっきり楽しみながら、
成果を出していける」ハッピーかつデキル人になれます。
モチベーションのメカニズムを知り、うまく活用していきましょう。
ドーパミンが多量に分泌されればされるほど、脳はますますやる気になり、て活発に働くようになります。
脳は、脳自身を心地よくするために、「ごほうび」としてドーパミンを分泌するのです。
|
|
|
やる気と脳の関係 脳にやる気を出してもらうには? |
脳からやる気ホルモンを出してもらうには?
次のページで述べる感情をやる気の出る状態にさせることです。
人間は理性と感情のバランスで成り立っていますが、やはり感情で動く生き物です。
あなたの意思や思考(理性)がいくら「やる気を出さなければ!」と思っていても、
あなたの気分(感情)が乗り気でなければ脳はやる気ホルモンを出してくれません。
認知の脳で(物事のとらえ方)や思考を変えて、うまく感情の脳へバトンタッチ!
感情と思考のちがい
これはの感情が原因のように思われるかもしれませんが、
これこそが思考障害なのです。
感情へのアプローチ方法は、次のページ(感情障害を取り除く)で詳しく述べるとして
ここでは思考と感情のバランスが重要ということをご理解ください。
理性と感情のバランスの重要性
このページ一番上で「やる気を出すのは簡単です」と書きました。
(1) 実行するに見合う報酬(栄誉、お金、快感など)がある
(2) 現実性のある明確な目標がある
(3) 実行しようとしている事に対して興味がある
「報酬」「目標」「興味」の3つがそろうとやる気が湧いてきます。
実はこのやる気になる3つの基本条件にはそれぞれにプラス感情が伴っております。
- 【報酬】 他人からのご褒美または賞賛が得られるワクワク感
- 【目標】予測可能で作業工程が把握できる安心感
- 【興味】過去の記憶から楽しい感情が得られることが明らか
私達は、頭(理性)で報酬・目標・興味を理解してますが、そこには感情が隠れているのです。
さらに詳しく説明するとこうなります。
つまり、アタマ(理性)ではわかっていても、
感情が合わさらなければやる気ホルモンは出ないのです。
|
1
|
興味 |
内発的動機付け |
+ |
楽しい感情 |
2
|
報酬
評価
承認 |
外発的動機付け |
+ |
ワクワクする感情 |
3
|
見通し |
ビジョンの明確化 |
+ |
安心の感情 |
ここでは人間のやる気の根源には欲望があり、感情を伴っていることだけ理解しましょう。
|
3つの各条件に感情が伴えば、脳から次の3つのやる気ホルモンが分泌されます。
ここでは各ホルモンの特性について説明します。
3つのホルモンとは?
- ドーパミン
- アドレナリン
- セロトニン
問題はこの3つのホルモンのバランスを一定に保つことです。
理性にプラスの感情が伴えば3つのホルモンバランスは自然に保たれます。
いかにしてこの3種類のホルモンをバランスよく保つかについて見ていきましょう。
勉強や仕事に対してやる気がわくとか、意欲的になるというとき、脳では何が起こっているの?
ドーパミン・・・やる気や意欲を高めるの神経物質ですが、ドーパミンだけだともっとという欲望を制御できなくなり、いつまでたても満足することはできません。
ノルアドレナリン・・・何か外部からストレスがかかったときに働く、脳内の危機管理を司る神経です。ノルアドレナリンだけが活発になっても問題といえます。不安やパニックに陥りやすくなってしまいます。
セロトニン・・・ドーパミンの欲望とノルアドレナリンの暴走を制御しコントロールする。
■セロトニンの敵はストレスと疲労
セロトニンは夜に睡眠を促す物質メラトニンに変わる。
セロトニンの増やし方
1、食べて増やす (納豆・豆腐・ナッツ・ごま・チーズなど)
2、太陽の光を浴びる
3、リズム運動 (ウォーキング、ジョギング、ガムを噛む、ダンスなど)
4、人とのコミュニケーション
|
|
変えられるもの、変えられないもの
やる気を出す価値のあるもの、無いものの分別を大切に
神よ 変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、 変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
アメリカの神学者ラインホールド・ニーバーによって書かれた祈りの言葉です。
変えられるもの
自分
自分は自分で変えられます。
現在と未来
未来は今のあなたの決断と行動でいくらでも変えられます。
変えられないもの
変えられないものに人は多くのエネルギー(やる気)を注ごうとするため
変えられるものにやる気を出すことができなくなってしまってます。
変えられないものは、変えられない。大事なことは受け入れることです。
他人を変えようとするのはあなたの中だけの正しさを押し付けることにもなります。
|
|
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第一章まとめ
脳がやる気を出さないのはなぜ?
各思考障害の事例別対処法 |
1、本人なりに頑張ったが直ぐに結果がでなかった
2、頑張る方法を間違えたので結果がでなかった
3、そして、その時に嫌な思いをした思考
|
どうすればやる気が出る思考に変えられるのか?
|
1、結果がついてくるようにする
2、やる気を出す方向性を見定める
3、やる気を出すことに対して快の感情を抱く
|
妨げになるものを突き詰めていくと、それはマイナスの感情ということになります。
1、■本人なりに頑張ったのに結果が出なかった
例えばダイエットの場合・・・
がんばって一週間ダイエットに励んだのに1kgしか痩せないことがありますよね。
自分なりに一生懸命頑張っても結果が出なかったら、
もうやってもやらなくても一緒だからもうやめようと気持ちになりませんか?
「やってもやらなくても一緒=結果」 「だからもうやめよう=やる気がなくなっている」
やる気がなくなるとは、頑張ったのに結果(みかえり・報酬・賞賛)がない状態の事です。
【やる気を出してもすぐに結果は得られない】ことを認識して励むべきなのです。
ダイエットの場合、一週間してようやく脂肪が燃えやすい痩せれるカラダになったといえます。
ダイエット以外でも私達が思っている以上に結果は遅れてやってくるものです。
その“時差”を知ることなく私達は結果をすぐに期待するため、挫折してしまうのです。
2、■間違った方法でやる気を出し、いくら頑張っても成果が出なかった。
結果を出さないと次回以降同じような事をしてもやる気がでなくなります。
あなたがいくら一生懸命頑張ったとしても、成果の伴わない行動は結果として残りません。
■結果がすべて、結果重視で物事に取り組みヤル気スパイラルを作りましょう。(図)
3、■結果が出なかったとき、嫌な思いをした。結果が出ても別の問題ができた
頑張ったからといっていつもいい結果が生まれるわけではありません。
特に結果が他人によって判断される試験や面接などは運も関係してくるからです。
だれでもよい結果がでなかったとき、それを嫌なこと「不快」として判断してしまいます。
そうなると人間は不快を避けようとし、同じ事をやりたくないという感覚に陥ります。
あなたを不快にする感情には様々あり、それにあった感情のコントロールが必要になってきます。
■こう解釈しましょう! あなたががんばった結果は必ず蓄積され後に発揮されます。
例えば【試験に落っこちた=今
までの勉強が無意味】と解釈しがちですが、
その勉強した知識は数年後社会生活において発揮されるかもしれません。
■結果が直ぐに伴なわなくても【快】の解釈をして、ヤル気スパイラルを意識的に作りましょう。
(図)
なぜ出し渋る?⇒ いくつかの原因がありそうです。大きく3つに分かれます。
心・体・感情です。そして心・体・感情すべてが脳と密接に関係しています。
脳と身体が問題(2つ目の環境によってつくられるやる気が原因)
脳と身体の何らかの原因によりやる気に火がついてない状態
どうして?⇒ あなたの脳がやる気を出すのを出し渋っているからです。
・感情と理性のバランスが崩れているのが原因かもしれません。
・長い間行動を起こさない結果、引き延ばし癖がついてしまっているかもしれません。
・反射的な行き方で日々過ごし、目標をもってないのが原因かもしれません。
やる気の資源を作り出す、心身でない
・単純に寝不足や疲れすぎが原因かもしれません。
・休みすぎで、ただやる気に火がついていない状態かもしれません。
●原因1⇒ あなた心(感情)に問題(一つ目の心によってつくられるやる気が原因)
やる気を生み出さない心の状態
・何事もネガティブに考え、行動する習慣化が身についているのが原因かもしれません。
●対策⇒ やる気を出せる「理由」を作っておく必要があります。
●対処法⇒「やらなくてはいけない」という理由に対して肯定的な意味づけをもたせる
例えばあなたが、
これからやらなければいけないと思う作業に対し意味や義務感を感じているときやる気が必要になってくるわけですが
その作業がおっくうなとき、作業の意味または義務について一度頭の中で整理してみることをオススメします。
【質問1】やらなければいけない作業は意味があるのか?ないのか?
やらなければいけない作業に本当はやる意味がない場合、それはただの義務になります。
その義務について自分に問いかけてみましょう
なぜその義務が生じたのか?
その義務を果たす別の方法(しなくてもいい方法)はないか?
やらなければいけない作業に意味がある場合、それはどんな理由から?
【質問2】
やらなければいけない作業に意味があっても、
やっても何も成果が得られないことが怖い脳は全く逆の「やっても意味がない」という「無意味感」を強めてきます。
なのでやらなければいけない作業に意味がある場合、次の質問を自分に投げかけて「強い意味」をもたせましょう。。
その作業は誰のためにやる必要があるのか?
その作業は何のためにやる必要があるのか?
その作業をやり終えると、どんなメリットが待っているのか?
その作業をやり終えないと、どんなデメリットが待っているのか?
それらの質問に対し ポジティブな答えが得られれば
あなたが今日行う作業は「やらなければいけない作業」から「やりたい作業」に変化しているはずです。
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■原因2⇒ あなたのやる気に「感情」がともなってないのが原因
やる気になっている時は、ワクワク・ドキドキの感情がともなっているはずです。
どのようにすればあなたの感情をワクワク・ドキドキに変えられるのでしょうか?
■対策⇒ やる気は最初から出る状態ではないので出す仕掛けが必要!
やる気を出せる「脳」と「身体」を作っておく必要があります。
D脳の特質とやる気のメカニズムを理解したうえで、
脳からやる気を出させるようにする感情のコントロールをマスターしましょう。
次章⇒感情をコントロールすることによりやる気は出せる
(ヤル気をなくす感情への対処法は次章をお読みください)
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