やりたいことを朝にやる、予定を入れてしまうなど、早起きのコツはいろいろありますが、最大の難関はやはり「布団から抜け出すこと」でしょう。布団にくるまったままでいると、ついついそのまま二度寝してしまうことも少なくありません。
とはいえ、布団から抜け出すのは大変です。いくら早起きしたいと思っていても、朝の朦朧とした頭では正しい判断などできません。
そこでここでは「無理なく布団から抜け出せるようにすること」を目標に、その環境を作ることに注目したテクニックをいくつか紹介してゆこうと思います。前日の状況や体調によっては効果が出ないこともありますが、試してみる価値はあるはずです。
カーテンを開けて太陽で起きる
曇っている日の朝、早起きできたと思ったら、いつもより遅い時間だったという経験はないでしょうか?
実はこの原因、いつもより薄暗いために朝になったことに気づきにくいことばかりではないようです。
というのも、寝ている状態で光を浴びるとステロイドホルモンが分泌され、眠りが浅くなるという研究結果があるからです。また、強い光には体内時計をリセットする効果があり、睡眠時間がうしろ倒れになる「睡眠相後退症候群」に対して、光療法が行なわれているという話もあります。朝の強い光には、人間の睡眠をコントロールする強い力があるようなのです。
低血圧で起きれない人にも効果あり!
低血圧にも自律神経の失調が関与しますから、
スッキリ目覚めの体質に持っていくことで
そちらも改善されてくる可能性があります。
目覚めは自律神経が担当します。
心地よい眠りも、スッキリした目覚めも、
全ては寝ている時を担当する副交感神経と
起きている時を担当する交感神経の
バトンタッチがスムーズかどうかにかかっています。
この自律神経の交代には、
いわゆる体内時計が深く関与します。
脳の中の松果体という部分は視覚と無関係に光に反応し、
体が光を浴びると体内時計を
リセットしてくれることが知られていますから、
これを利用して、目覚めの時に朝日が顔に当たるように
ベッドの位置をレイアウトすると、
かなりスッキリ起きられる体になってきます。
目覚めの太陽。
これの力を借りていくのはお勧めです。
そこでやってみたいのが「カーテンを開けておくこと」です。厚いカーテンを閉め切った部屋は、朝になってもなかなか明るくなりません。一方、カーテンを開けておけば、それだけ早い時間に部屋が明るくなります。部屋が十分に明るくなれば、上記のような効果によって、すっきりと目覚めることができそうです。
ただし、カーテンを開けておくと部屋の温度も下がってしまいます。寒い時期には少し厚着をたり、布団を厚めにするといった対策が必要になるでしょう。
ラジオやテレビをつける
起きたい時間の少し前に、ラジオやテレビなどのスイッチを入れるというのも効果があるようです。
睡眠には深い眠りと浅い眠りの周期があり、おおよそ90分程度で繰り返されるといいます。そのうち20〜30分程度が深い眠りの周期で、ここで起きるのは困難です。一方で、そのあとにくる浅い眠りのときに目を覚ませば、頭もすっきりするといいます。
そして、深い眠りのときは少しくらいの物音には気づきませんが、浅い眠りのときはちょっとした物音にも気がついて、意識がはっきりしてくるものです。ここで、テレビやラジオなど、目覚まし時計ほどには気にならない音が流れるようにしておけば、浅い眠りのタイミングで目を覚ますことができるというわけです。
深い眠りの周期が20分〜30分なら、起きたい時間の30分程度前から音が流れるようにすれば良さそうです。
決まった時間にスイッチを入れるなら、やはり、タイマー機能つきのテレビやラジオを使うのが良いでしょう。タイマー機能のついているテレビやラジオも珍しくありませんが、寝室に置くなら目覚まし機能に特化した「クロックラジオ」と呼ばれるもののほうがしっくりくるかもしれません。
ガバ起き
「ガバ起き」とは、その名の通り、ガバッと起きてしまうことです。意識が戻ると同時に立ち上がり、そのまま何かを始めてしまいます。
このテクニックは非常に単純である一方、強固な意思と勢いが必要とされます。そもそも、すぐに起き上がれるなら、テクニックなど不要でしょう。
とはいえ、一度起き上がったとしても、すぐに布団に戻りたくなってしまうことは少なくありません。この誘惑を断ち切るには、どうしたら良いでしょうか。
そこでオススメしたいのが、立ち上がったところで掛け声をかけることです。「うりゃっ!」でも「とうっ!」でもかまいません。気をつけをして「タテった!」とか「ビコーンッ!」とか叫んでみるのも良いでしょう。さらに立ち上がったところで「キッパリ!」のポーズをとってみたり、変な踊りを踊ってみると、さらに気分が盛り上がります。人に見られると恥ずかしい方法ですが、結構効果があったりします。
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